化学とは物質やその変化を原子・分子レベルで理解することを目的としており、基礎科学のみならず工学、医学、農学などの幅広い分野の基礎をなす大変重要な学問です。このことから、化学は科学の中心=セントラルサイエンスと考えられています。
化学の実験室で行われているのは、物質の創製、分離・分析方法の確立、物質の構造・物性・機能・反応性の解明および真理の探究です。
これまでに世界中の化学の実験室で、合成・発見された物質は約3000万種にも及びます。化学の成果は化学工業や製薬をはじめとして様々な分野に応用され、快適な社会を作るために貢献してきました。
これから未来に向けて、環境と人間社会が調和した持続可能な物質世界を築いて行くために、化学の役割はますます重要となって行くと期待されています。