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Student Interviews

学年はインタビュー当時

実験や議論を通して研究と学問の面白さを日々実感

東北大学理学部化学科 4年
大塚 哲也さん

理学部化学科 4年の大塚 哲也さんに大学での研究生活について伺いました。
インタビュー:大塚 哲也
現在取り組んでいる研究テーマや研究室生活について教えてください。

私の研究テーマは、反応活性な新しい有機アルミニウム化合物を合成し、クリーンなエネルギーである水素分子の活用法を確立することです。アルミニウムは、アルミホイルやアルミ缶など私たちの身近な製品に幅広く使われていますが、実は地殻中に3番目に多く含まれている元素で資源として豊富にあり、しかも低毒性なので人間に優しい元素です。私は、アルミニウムの反応性を活用することで、水素分子だけでなく様々な物質を変換する触媒反応を開発することを目的として研究を進めています。時として研究がうまく進まないときもありますが、研究室の教員や先輩方と議論してその解決方法を探ることは、新たな知識と経験を得るという意味で実に有意義で、また楽しくもあります。 研究室生活については、普段はスポーツ大会や芋煮会、旅行などの行事が開かれているようですが、今はオンラインを活用してメンバーの誕生日会が月ごとに開かれています。特に研究室の同期とは普段からご飯も一緒に食べることが多く、良い気分転換になっています。

化学科で学んだことを生かして、将来はどのように社会で活躍したいと思いますか?

化学などの学問に限らないことですが、新しく物事を始めたり問題を解決したりする際に大切になってくるのが「なぜ」、「どうやって」などの疑問です。化学科での勉強や研究においては、これらの疑問について仮説を立て、それについて一つ一つ検証することで初めて学問の本質を理解し、さらにそれを他の事柄に応用することができます。私はまだまだ考えが及ばず周りの方々に助けていただくことも多いですが、この力を磨いて社会に出てからも役立てていきたいと考えています。特に、手を動かして実験をすることが好きなので、将来は研究職かそれに関わるような職種に就きたいと考えています。または、この世になかったはずのものを作れたり、物質の色や性質を自在に制御できたりするという化学の面白さを伝えることにも興味を持っているため、そのような仕事もやってみたいと考えています。

-ありがとうございました。
2021年6月1日当時の学年となっております。
影
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  • 東北大学大学院理学研究科・理学部
  • 東北大学巨大分子解析研究センター
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