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Student Interviews

学年はインタビュー当時

問題を解決しながら前進するプロセスが研究の醍醐味

東北大学理学部化学科4年生
畑山 妃那さん

理学部化学科4年生の畑山妃那さんに大学での研究生活について伺いました。
インタビュー:畑山 妃那
現在取り組んでいる研究テーマや研究室生活について教えてください。

私が所属する研究室では、生命現象を解明するための手法を構築するバイオ分析化学の研究を行っています。私のテーマは「ヒアルロン酸をイメージングするための蛍光性物質の開発」です。ヒアルロン酸は名前こそ広く知られていますが、実はその多様な作用についてはまだ明確ではありません。私は作用解明のためのツールを開発研究しています。思考を重ね実際に実験することで、自分自身の研究を作り上げていくことにやりがいを感じています。世界でまだ誰もやったことがないことに挑戦する難しさもありますが、研究が行き詰まった時であっても頼りになる先生方や先輩方と議論することで対象への理解が深まり、新たな面白さを発見しています。また、研究室のメンバーは先輩・後輩の垣根を越えて普段から仲が良く、一緒に食事をしたり、野球をしたりと楽しんでいます。季節ごとに花見や芋煮など様々なイベントもあり、良い気分転換になっています。

化学科で学んだことを活かして、将来はどのように社会で活躍したいと思いますか?

多種多様な物質を研究するために、化学科では様々な分野の化学を学びます。私は分析化学研究室に所属していますが、問題に直面したときには分析化学だけでなく有機・物理・生物など他分野の手法も用いて問題の原因や解決方法を考えます。社会で議論される様々な課題についても、根幹から解決するには多方面からのアプローチが必要です。私は化学科で磨いた多面的・多角的に考える力を活かして社会に貢献していきたいと思います。また、物事の本質を捉える化学は様々な学問の基盤となり、私たちの生活を支え、豊かにしています。化学の進歩が社会の発展に寄与するということを忘れず、これからも学び続けていきたいです。

-ありがとうございました。
出身校:岩手県立盛岡第一高等学校
2023年6月1日当時の学年となっております。
影
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  • 東北大学巨大分子解析研究センター
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